平成19年 6月
定例会 平成19年6月・第351回
定例会 会議録(第1日) 平成19年6月4日(月) 午前10時 開 議1.
議事日程 第1.
会議録署名議員の指名 第2.会期の決定 第3.議案第49号から議案第57号まで(9件) (
一括上程、
提案理由の説明)2.
出席議員(20名) 1番 前 田 政 美 君 2番 谷 口 治 衛 君 3番 石 塚 淳 子 君 4番 沢 田 国 夫 君 5番 藤 堂 勝 義 君 6番 川 端 義 秀 君 7番 宮 澤 秀 樹 君 8番 松 原 啓 治 君 9番 山 本 鐵 夫 君 10番 島 口 敏 榮 君 11番 高 岡 和 行 君 12番 松 田 信 子 君 13番 兼 井 大 君 14番 浦 井 智 治 君 15番 本 田 章 君 16番 常 見 悦 郎 君 17番 松 井 治 男 君 18番 畑 中 章 男 君 19番 砂 子 三 郎 君 20番 榮 正 夫 君3.説明のため出席した者 市 長 岡 田 高 大 君 副 市 長 石 倉 善 一 君 副 市 長 山 本 一 郎 君 教 育 長 中 森 繁 夫 君 総 務 部長 松 田 勉 君 市 民 福祉 井 部 淑 子 君 部 長 産 業 経済 竹 内 利 寿 君 建 設 部長 堂 下 義 治 君 部 長
和泉支所長 前 幸 雄 君
会計管理者 谷 秀 明 君
教育委員会 谷 脇 一 治 君 消 防 長 永 田 正 幸 君 事 務 局長
総務部理事 大 藤 喜代治 君 総 合 政策 田 中 雄一郎 君 課 長 総 務 課長 島 田 博 明 君 財 政 課長 羽 田 年 也 君 社 会 福祉 宮 下 真 一 君 産 業 政策 藤 森 勉 君 課 長 課 長 建 設 課長 辻 忠 信 君 教 育 総務 江 波 庄 進 君 課 長
選挙管理委員会 岸 山 厚 君 消 防 本部 江 守 正 明 君 書 記 長 次 長 財 政 山 村 正 人 君 課 長 補佐4.
事務局職員出席者 局 長 下 河 育 太 次 長 鉱 崎 昭 治 係 長 多 田 直 人 係 長 田 中 裕美子5.議事(午前10時30分 開議)
○議長(
松田信子君) おはようございます。これより平成19年6月第351回
大野市議会定例会を開会いたします。本日の
議事日程は、お手元にお配りしたとおりであります。 直ちに本日の会議を開きます。 この際、諸般の報告をいたします。 市長から、 報告第2号
継続費逓次繰越の報告について 報告第3号
繰越明許費の報告について 報告第4号
大野市国民保護計画の作成について 報告第5号
大野市土地開発公社の
経営状況について 報告第6号
株式会社平成大野屋の
経営状況について 報告第7号
専決処分の報告について(
損害賠償額の決定) の以上6件が提出されております。 お手元に配布しておきましたからご覧いただきたいと思います。 次に、去る3月
定例会以降、別紙のとおり
議員派遣の手続きについて、
大野市議会会議規則第160条第1項ただし書きの規定により議長においてこれを決定いたしましたので、ご報告しておきます。 これより、日程に入ります。 日程第1「
会議録署名議員の指名」を行います。
会議録署名議員は、
会議規則第81条の規定により、議長において、 5番
藤堂勝義さん、6番
川端義秀さんの両名を指名いたします。 日程第2「会期の決定」を議題といたします。本
定例会の会期については、去る4月27日および5月28日の両日、
議会運営委員会を開き協議されましたので、その結果について
委員長から報告願います。
議会運営委員長、本田さん。(
議会運営委員長 本田 章君 登壇)
◎
議会運営委員長(本田章君) 平成19年6月第351回
大野市議会定例会の会期等につきましては、去る4月27日および5月28日に
議会運営委員会を開き協議いたしました。その結果について、ご報告申し上げます。まず、本
定例会の会期は本日4日から20日までの17日間といたしました。 次に、日程について申し述べます。 本日は、
理事者提出の各議案を上程し、
提案理由の説明を行います。 5日から10日までは、
議案調査のため休会。 11日は、
一般質問を行います。 12日は、11日に引き続き
一般質問を行い、
質問終結後、請願・陳情を上程し、議案ならびに請願・陳情を各
委員会に付託いたします。 次に、
委員会の日程といたしましては、 13日は、
産経建設常任委員会。 14日は、
民生環境常任委員会。 15日は、
総務文教常任委員会を開きます。 16日・17日は、休会。 18日は、
中部縦貫自動車道・国道158
号整備促進特別委員会を開きます。 19日は、休会。 20日は最終日で、各
委員会審査の結果を
委員長より報告の後、質疑・討論・採決を行います。 以上であります。各員におかれましては、よろしくご審議の上、ご賛同賜りますようお願いいたしまして、当
委員会の報告といたします。
○議長(
松田信子君) お諮りいたします。 本
定例会の会期は、ただ今の
委員長の報告のとおり、本日から20日までの17日間といたしたいと思います。 これにご異議ありませんか。 (「異議なし」の声あり)
○議長(
松田信子君) ご異議なしと認めます。 よって、本
定例会の会期は、
委員長の報告のとおり17日間と決定いたしました。 日程第3「議案第49号から議案第57号まで」の9議案を一括して議題といたします。
提案理由の説明を求めます。 市長、岡田さん。 (市長 岡田高大君 登壇)
◎市長(岡田高大君) 第351回
大野市議会定例会の開会に当たり、最近の諸情勢や市政の
重要課題の
取り組み状況について申し述べますとともに、提案いたしました各議案の概要についてご説明をいたします。 まず3月25日に能登半島を中心に強い地震が発生し、1名の尊い生命が犠牲となったことに対しまして、心が痛む思いがいたしますと同時に、お亡くなりになられた方に心よりご冥福をお祈りする次第であります。また300人以上の方が重軽傷を負うとともに、住宅におきましては1,700棟以上が全半壊の被害を受け、過疎化、高齢化が著しい
能登地方に大きな傷跡を残したところであります。現在も多くの方が
仮設住宅での生活を余儀なくされており、
住宅再建の見通しも立たない中で、
人口流出に拍車が掛かるのではとの懸念もされていると聞き及んでおります。 隣県の自治体の首長といたしまして、安寧な
住民生活はもとより、
地場産業や観光面も含め一刻も早い復興を切に願うものであります。そして、このような惨事を見るに当たり、改めて
防災対策の重要性を強く感じますとともに、
大野市におきましても「地域の安全は地域で守る」の理念のもと、
自主防災組織の結成を推進してまいりたいと感じているところであります。 さて、国におきましては、
個人住民税の一部を生まれ
ふるさとなどに納めることができる「
ふるさと納税制度」について、今後本格的に検討することとしております。私は、以前から
都市基盤整備を重点的に行ってきた
都市部に人口が集中することは当然であり、そういった状況の中で、毎年、地方が手塩にかけて育てた優秀な人材が流出していることをかんがみますと、これまでの
都市部の発展に対する地方の貢献度は極めて大きいものがあると思っております。 また
都市部で生活されている
地方出身の方々が、生まれ育った
ふるさとに対し何らかの恩返しをしたいという気持ちを個々に持っておられても、その手段が見出せない状況にあるのが現状であります。 このような観点から、私は「
ふるさと納税制度」につきましては、
損得勘定を度外視いたしましても大いに賛成であり、今後国の動向を見極めてまいりますともに、機会あるごとに私の考えを申し述べていきたいと思っております。 それでは、市政の
重要課題の
進ちょく状況や経過について申し上げます。 まず、
JR越美北線の
全線復旧についてであります。平成16年
福井豪雨により甚大な被害を受けた
JR越美北線は、いよいよ今月30日に全線にわたっての運行が再開される運びとなり、
利用者の方々はもとより
市民一同1日も早い
全線復旧を待ち望んでいた中で誠に喜ばしい限りであります。 このことを受け、
関係団体で構成する「
越美北線と
乗り合いバスに乗る運動を進める会」におきましては、同日「学びの里『めいりん』」において
復旧記念式典を挙行し、3年ぶりの
全線復旧を祝うべく準備を進めているところであります。
大野市といたしましても、この
記念式典に要する費用の一部について補助を行うとともに「
大野市名水を活かした
水先案内事業」や「
観光セールス事業」において、
名水特産市の開催や観光客の誘致など一体的な
事業展開を行うこととしております。 今後とも、
生活路線のみならず
観光路線としての新たな需要も喚起しながら
利用者の増加に向けて努力し、貴重な
輸送手段を将来にわたって存続させるよう努めてまいる所存であります。 次に、
バイオマスタウン構想について申し上げます。平成17年10月に旧和泉村におきまして「
和泉バイオマスタウン構想」を策定したところでありますが、平成19年度では全市域を対象とし、これまでの構想を包含した
大野市の
バイオマスタウン構想を策定することとしており、速やかに
関係機関、団体等で構成する「
大野市バイオマス利活用推進協議会」を設置する予定であります。 このような状況の中で、市内の
民間事業者において、旧和泉村の構想に沿って木くずなどの
木質系資源を活用し、環境にやさしいバイオマスプラスチックの原料を製造する「
セルロース樹脂製造施設」の整備を行うとして
大野市に対し補助金の
交付要望がありました。 市におきましては、提出のあった
事業計画書を精査した結果、
バイオマスタウン構想の趣旨に沿ったものであり、かつ事業の実効性を確認いたしましたので、国の交付金を受け本
事業者に補助金を交付するため今
定例会の
補正予算案に必要な経費を計上しているところであります。 次に、
健康づくりの推進について申し上げます。国の
医療制度改革におきましては、平成20年度から
保険者に対し、40歳以上75歳未満の被
保険者および被扶養者について特定健診・
健康指導の義務付けを行い、その後の5年間で
メタボリック症候群の該当者を10㌫減少させることとしております。
メタボリック症候群と診断される人は中高年の男性に多く、脂肪の多い食事と
運動不足という毎日の
生活パターンが発症に大きく関与しております。 このため市におきましては、市民の
生活習慣改善のために、本年度新たに「
通信制食生活改善強化事業」に取り組んでいるところであります。これは、
肥満傾向にある子供と
健康診断により「
メタボリック症候群」と診断された方を対象に行うものであり、先月
参加者の募集を行ったところほぼ予定した人員に達した状態であります。 またこの事業は、忙しくて時間が取れない人に配慮し通信制で行うものであり、個別にきめ細かく具体的な食生活の指導を行うとともに、バランスの取れた食事例として4日分の
モデル夕食の宅配をすることとしております。このように食生活の大切さを学ぶとともに、家族で
生活改善に取り組んでいただくことにより市民全体の
健康増進を図ってまいりたいと考えております。 次に、廃棄物を取り巻く情勢につきまして申し上げます。本年4月に「
改正容器包装リサイクル法」が施行され、
小売業者に対しましては
容器包装の排出の抑制や消費者に向けての減量の
働き掛け、さらには
容器包装を多量に利用する
事業者に対しましては減量への
取り組みとその成果等を報告することが求められております。また市町村に対しましては
容器包装廃棄物を適正に分別収集し再商品化を図ることが一層求められており、市民、行政、
事業者がそれぞれの
役割分担のもとさらなるごみの
減量化を推進していかなければならない状況となっております。 このような中で、
広域ごみ処理施設「ビュークリーンおくえつ」が
本格稼動を開始し、ほぼ1年が経過しようとしておりますが、これまでのごみの処理量は、
可燃ごみや
資源ごみなど
大野市・勝山市を合わせて約2万1,000㌧となっております。このうち
リサイクルプラザにおきましては約4,000㌧を処理しておりますが、そのうち約2,500㌧が
資源ごみとして
リサイクルされている状況であります。 市といたしましては、今後とも
ごみ処理の状況などを広く周知するとともに、
事業者や市民の皆さまの協力を得ながらごみの
減量化や
リサイクルの一層の推進に努めてまいりたいと考えております。 次に、
中心市街地の
活性化対策について申し上げます。昨年11月に設置しました「
大野市中心市街地活性化検討委員会」におきましては、
まちづくり三法の
有効活用による
まちなかの賑わいの再生を目指し、その具体的な手法や方策について幅広い議論を重ねていただき、本年4月23日に
報告書を提出していただいたところであります。この
報告書では、魅力ある便利で快適な空間を創造するための
ハード面の整備とともに、人と人との触れ合いを大切にするコミュニティーの再構築をはじめとする
ソフト面の
課題解決も必要であることなど大野らしい
まちづくりの重要性、必要性について提言をいただきました。 市といたしましては、この
報告書を基に「
中心市街地活性化基本計画」を策定すべく、去る5月2日に私を本部長とする「
中心市街地活性化推進本部」を設置し、現在、国や県の助言等を得ながら全庁体制で計画の
素案づくりに取り組んでいるところであります。また
中心市街地活性化の中核となる「
中心市街地活性化協議会」につきましては、
大野商工会議所が中心となって去る4月27日に
設立準備会が設置されたところであり、本年7月の設立に向けて国や県の支援も得ながら
協議会の構成、
運営体制等について鋭意協議を重ねているところであります。 今後は、
基本計画の素案の策定と
協議会の設立を7月までに終え、8月以降
協議会において計画の素案を十分協議していただいた上で、本市の特性を生かした特色ある
基本計画として今年中に国に認定申請したいと考えております。 次に「越前お
おのブランド」の推進についてであります。まず、今年度から実施いたしております「越前お
おのブランドセールス事業」についてでありますが、5月7日と8日には
県大阪事務所のご協力を得て
産経新聞大阪本社、講談社など関西の
マスコミなど4社に対して、また5月10日には
県東京事務所のご協力を得て首都圏の
マスコミ関係者約40人が参加した「
情報提供記者会」に対しまして遠足や修学旅行をターゲットとした「
まちなか観光」や越前おおのの
伝統行事としての「半夏生(はんげしょう)さば」に焦点を絞って
セールス活動を実施いたしました。 その結果、
マスコミ数社から本市の
取り組みと「
半夏生さば」に関心が示され、情報紙への掲載や「
半夏生さば」の取材に結び付いたことから、6月
補正予算案においてそれらの対応に必要な経費を計上しているところであります。 今後とも、あらゆる機会を通じて「越前おおの」の魅力や素晴らしい素材を県内外に発信していく所存でありますが、今年度はその
土台づくりとして職員1人1人がセールスマンとなって活動していくためのハンドブック「越前お
おの商い帳」の作成、
地域資源を
地域ブランドへと磨き上げるための「越前お
おのブランド認定制度」の創設、さらには本市の出身者やゆかりのある方々に本市の魅力や情報の発信者となっていただく「(仮称)越前お
おのブランド大使」の設置などに取り組む所存であります。併せまして「食・農業・
農村ビジョン」や「
食育推進計画」「
観光戦略プラン」などに掲げております
具体的施策を有機的に展開するなど「越前お
おのブランド」の確立に向けて全力を挙げてまいりたいと考えております。 次に、食育の推進についてであります。本年3月に策定しました「越前お
おの食育推進計画」に基づき今年度からはいよいよ
実践段階に移行するわけでありますが、多くの市民の方に参加を促しながら運動の輪を広げてまいりたいと考えております。そのため市といたしましては去る5月15日に「
食育推進庁内連絡会議」を開催し、
食育月間である今月における全庁的な
取り組みの強化や今後各部局で実施する
食育事業の効率的、効果的な推進について協議したところであります。 さらに今月中には、有識者、
関係団体等で構成する「
大野市食育推進会議」を設置し、市民に対する
普及啓発や
関係団体との
連携方法などの具体策について協議をいただき、実践に移してまいりたいと考えております。また今月9日と10日には越前市の
サンドーム福井において「第2回
食育推進全国大会」が開催されますが、本市といたしましても「越前おおのの食育の輪」をテーマとして、囲炉裏(いろり)の再現、里芋の試食、
農業体験を通じた
食育活動の紹介などを実施することとしており、これを機会に本市の「食」に対する
取り組みを県内外に広くアピールしてまいる所存であります。 次に、
観光振興についてであります。今年度は「越前お
おの観光戦略プラン」のスタートの年であり、まずは
総合パンフレットや
観光ポスターの製作、越前お
おのブランドセールス事業による
出向宣伝の強化など
土台づくりを中心に取り組んでいくとともに、「
もてなしの心」を提供していくために必要な情報の共有化の促進や市全体の連携・
協力体制を構築するため
大野市観光協会をはじめとする
関係団体等で構成する「越前お
おのもてなし会議」を今月中に設置したいと考えております。申し上げるまでもなく、裾野(すその)の広い産業である観光を振興していくことは、
地域産業全体の底上げに結び付いていくと考えられることから、今後は「越前お
おのブランドの確立」「エコ・グリーンツーリズムの推進」等の
重点施策とのマッチングも図りながらプランに掲げた
具体的施策を着実に実行してまいりたいと考えております。 次に、
農業振興についてであります。ご承知のとおり本年4月から大きく転換した国の
農業政策がスタートしたところであります。 まず「
品目横断的経営安定対策」についてでありますが、この対策はこれまでの
品目ごとの価格に着目してきた政策から意欲と能力のある担い手に対象を絞りその経営の安定を図るものであります。しかしながら、対策の初年度ということもあり現段階における
担い手農家の
加入状況は必ずしも十分ではないと感じているところであります。今後1カ月程度の
受付期間を残しておりますので、
関係機関と協力しながら未加入の
担い手農家に対する
加入啓発活動を積極的に展開してまいりたいと考えております。 次に、農地や
農業用水等の
保全管理と
環境調和型農業を推進する「農地・水・
環境保全向上対策」についてでありますが、今年度からの
本格実施に向けて昨年度から
集落別説明会の開催など準備を進めてきた結果、
活動団体としては42団体が組織化され、集落数としては
活動要件を満たしている113集落のうち62集落が参加することとなっております。今後とも県と十分な連携を図りながら円滑かつ適切な
実践活動に向けて支援してまいる所存であります。 次に、本市独自の
農業振興策につきましては豊かな農地と
自然環境、さらにはそれらに育(はぐく)まれる
農産物等を守り育てる農業、いわゆる「越前お
おの型農業」の確立に向けて本年3月に改訂した「越前おおの型 食・農業・
農村ビジョン」に掲げた「環境に調和した農業の推進」「農産物の総
ブランド化の推進」「魅力ある大野の食の提供」などの5つの
基本方針に基づく
具体的施策を計画的そして着実に実行してまいりたいと考えております。 次に、
林業振興についてであります。本市の豊かな森林は自然の生態系を維持していく上で重要な役割を果たしており、森林が生み出す水の恵みは本市はもとより
九頭竜川流域の豊かな暮らしを支えてきました。こうした森林の役割を再認識するとともに、
森林資源を守り育て未来に引き継いでいくという意識の醸成を図ることを目的として、去る5月20日に「第49回福井県
緑化大会」が
和泉地区の九頭竜
国民休養地において開催されたところであります。 今回の
緑化大会は「緑で守ろう おいしい水ときれいな空気」をテーマとして開催され、
西川福井県知事などによる
記念植樹や
一般参加者による植樹、
九頭竜川源流探索ツアーなどが実施されるとともに、国が進める「美しい
森林づくり推進国民会議キャラバン隊」として山本
拓農林水産副大臣がメッセージを伝えるなど約1,000人の
参加者の皆さんとともに森林と林業の大切さ、緑の素晴らしさを市内外に発信した大変有意義な大会であったと思っております。 また当日は同じ会場において「第21回
九頭竜新緑まつり」も同時開催され、前日と合わせて約1万3,000人の皆さんに
お越しいただき新緑とおいしい空気や水を堪能していただいたところであります。 市といたしましては、今回の
緑化大会を1つの契機として、今後とも市民の森林の大切さへの理解と関心を高めていくとともに、豊かな
森林環境や水環境などの本市が誇る魅力を広く発信してまいりたいと考えております。 次に、
企業誘致の状況についてでありますが、県をはじめ
関係方面の協力を得ながら各企業に対しまして積極的な
働き掛けを行っているところであります。現下の
日本経済は安定した成長を続けているものの企業の業績が業種によって偏りがあることや円高、原油高などの
不安定要素もあることなどから、新たな
設備投資に対しましては多くの企業がいまだ慎重な姿勢を示しております。しかしながら、
企業誘致は企業に対し常に自治体の存在を示すことが重要でありますので、今後とも多方面からの情報を収集しながら粘り強い
誘致活動を行ってまいる所存であります。 次に、
中部縦貫自動車道の
整備促進について申し上げます。国におきましては昨年12月に閣議決定されました「
道路特定財源の見直しに関する具体策」の中で真に必要な
道路整備を計画的に進めるとし、本年中に今後の具体的な
道路整備の姿を示した中期的な計画を作成することとしております。
中部縦貫自動車道につきましては福井・大野間の「
永平寺大野道路」において
用地買収および工事が進められており、4月末現在の大野工区における
用地買収の
進ちょく率は面積比で約88㌫となっております。また本年3月17日には
永平寺西インターチェンジから
永平寺東インターチェンジまでの約1.6
㌔㍍区間が開通し、
福井方面からの
供用延長は約3.2㌔㍍となりました。なお整備計画組み入れに向けて要望をしてまいりました「
大野油坂道路」につきましては、夏以降に必要な
環境保全対策などのまとめを行う予定と聞き及んでおります。 このような中、本市におきましては今月17日に学びの里「めいりん」におきまして、
産業界等の団体を中心に設立されました「
中部縦貫自動車道大野油坂道路整備促進連絡協議会」と共催して、「
大野油坂道路」が1日も早く国の
中期整備計画へ組み入れられるよう市民挙げての
早期整備総
決起大会を開催することとしております。今後も「
永平寺大野道路」の
早期開通と「
大野油坂道路」の
事業着手に向けて国等に対して強く
働き掛けてまいる所存であります。 また西部アクセス道路の整備につきましては
中心市街地の活性化において重要な課題であると認識しており、早期に整備しなければならないと考えております。これまでこの道路計画につきましては幾つかのルート案が公表されましたが、市民の方々の十分な理解が得られない状況が続いておりました。そこで今一度基本に立ち返り、あらためて広く市民の方々のご意見をお聞きするため沿線地域の住民代表者や各種団体の代表者および一般市民から公募により選考された方々で構成する「西部アクセス道路検討会」を設置いたしました。この検討会におきましてはこれまでの経緯を踏まえ、既に公表された複数のルート案も含め短期間で濃密に議論を深めていただきたいと思っており、その上で
大野市としての方向性を早期に定めたいと考えているところであります。 次に、小中学校再編計画について申し上げます。本市の少子化は急激に進んでおり、児童・生徒数も年々減少しております。こうした児童・生徒数の減少に対応して充実した学校教育を推進するため、
教育委員会では平成16年に小中学校再編計画を策定し公表いたしました。以来、各地区の方々と協議を行っておりますが、保護者をはじめとする地区の皆さまのご理解とご協力を得て平成18年度に六呂師小学校と阪谷小学校を統合することができました。 学校教育の役割は、子供たちが共に学び・遊び・話し合い・協力し合う中で、学力をはじめ社会性や対人関係を身につけていくことであると考えております。こうした学校教育は一定規模の集団活動の中で行うことが望ましいということは申し上げるまでもありません。将来を担う子供たちのために、引き続き学校再編に向けて
教育委員会を中心にして、各地区の関係者の方々と精力的かつ集中的に話し合いを進めてまいる所存でありますので、議員各位の一層のご理解とご支援をお願いするものであります。 次に「放課後子ども教室」の
進ちょく状況について申し上げます。この事業は「
大野市放課後子どもプラン」の施策の1つとして本年度からの早い立ち上げを目指し、各小学校区単位で地域の方々の参画を得て準備を進めておりますが、先月には上庄、小山、そして阪谷の小学校区で「放課後子ども教室」がスタートいたしました。他の校区につきましては現在、学校やPTA、そして地域の関係の方々などによる検討会や準備会が行われており、準備が整った校区から順次開設する予定をしております。放課後における子供たちの安全で健やかな居場所づくりを創出するという所期の目的に向けて、まずは順調な滑り出しであると感じているところであります。 次に、消防行政について申し上げます。平成18年度において建設を進めてまいりました消防訓練所が完成し、去る4月8日の
大野市消防総合訓練にあわせ関係各位にご披露いたしたところであります。また本年度事業といたしましては、これに付随します外構工事の防火水槽設置に着手するほか消防緊急通信施設の更新、緊急消防援助隊派遣用資機材の整備についても順次進めてまいります。一方、今後ますます増加する救急需要への対応として、11名の救急救命士が十分活動できるようにするため高規格救急車を1台増強し、救命処置業務のさらなる高度化を図るなどハード、ソフト両面に積極的な
取り組みを進めているところであります。 それでは、今
定例会に提出しました各議案の概要についてご説明申し上げます。 まず予算議案につきましては、一般会計と特別会計について
補正予算案を提出し、ご審議をお願いするものであります。一般会計では主なものとしまして
民間事業者に対し木質系バイオマスの変換施設に補助を行う「地域バイオマス利活用交付金事業」や「庁舎建設基金への積立」など合計で3億2,275万1,000円を増額し、予算の累計を152億5,475万1,000円とするものであります。特別会計では、老人保健特別会計において平成18年度国庫負担金等の精算に伴い6,408万4,000円を増額し、予算の累計を45億3,310万2,000円とするものであります。 次に、条例議案でありますが「
大野市議会議員及び
大野市長の選挙における自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例案」のほか1議案を提出しております。またその他の議案といたしまして、町及び字の区域及び名称の変更についての1議案、
専決処分の承認を求めるものが3議案、工事請負契約の締結についてが1議案ございます。 各議案の
提案理由、その内容につきましては各担当部長等から説明いたさせますので、慎重にご審議の上、妥当なるご決議を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
松田信子君) 総務部長、松田さん。 (総務部長 松田 勉君 登壇)
◎総務部長(松田勉君) それでは、私からは総務部が所管いたします各議案の
提案理由および内容について説明をいたします。なお各議案につきましては別途説明する機会をいただいております関係上、簡単に説明させていただきますのであらかじめご了承のほどお願いいたします。 まず予算議案2議案について説明をいたします。最初に議案第49号をお願いいたします。平成19年度
大野市一般会計補正予算(第1号)案につきましては、歳入歳出の総額にそれぞれ3億2,275万1,000円を追加し、累計を152億5,475万1,000円とするものであります。款・項の区分および当該区分ごとの金額については、3㌻から4㌻までの第1表「歳入歳出予算補正」にお示ししてあるとおりでございます。 歳出では、まず総務費の補正額2億6,347万5,000円の主なものといたしましては、民間企業が取り組むバイオマス利活用事業に対する補助金や庁舎建設基金への積立金を計上しております。そのほか
越美北線全線
復旧記念式典に対する補助金、地域コミュニティー事業助成金等を計上しているところでございます。 民生費2,296万8,000円は小規模多機能型居宅介護事業所施設の整備に対する補助が主なものであり、また衛生費の377万8,000円は妊婦健診制度拡充に伴う助成金等の増額でございます。農林水産業費1,684万8,000円につきましては、越前大野ブランドセールス事業といたしまして実施いたします「
半夏生さば搬送ウオーキング」に対する補助金、全国紙の折り込みチラシを利用した特産品等のプレゼント企画経費を見込んだほか県単林道整備事業費の増額、道整備交付金事業の減額等を見込んだものでございます。 商工費75万円につきましては、
中心市街地活性化協議会に対する事業補助と奥越前観光連盟が
越美北線全線復旧にあわせて実施いたします周遊バス運行に対する負担金を計上したものであり、土木費339万6,000円は西部アクセス道路検討会の設置に要する経費と亀山公園の桜のてんぐ巣病対策経費を計上したものであります。教育費1,153万6,000円の補正は各中学校に自動体外式除細動器を整備する経費、それから地域アート創造事業として実施するアート作家や美術系大学生と市民が交流する事業経費などを計上したものでございます。 これらの財源といたしまして歳入の主なものでは、まず特定財源といたしまして地域バイオマス利活用交付金、地域介護福祉空間整備等交付金、県単林道整備事業補助金等の国県支出金を計上しているほか、諸収入といたしまして自治総合センターからのコミュニティー助成金などを見込んでいるところでございます。また一般財源では老人保健特別会計からの繰入金、前年度からの繰越金を予定しております。なお地方債につきまして5㌻の第2表「地方債補正」にありますとおり過疎対策事業の起債の限度額を490万円に、それから合併特例事業の限度額を2億3,290万円にそれぞれ今回変更させていただくものでございます。 次に、議案第50号をお願いいたします。平成19年度
大野市老人保健特別会計補正予算(第1号)案について説明をいたします。本会計では歳入歳出の予算総額にそれぞれ6,408万4,000円を追加して、累計を45億3,310万2,000円とするものでございます。 これは平成18年度老人医療費等の確定に伴い精算をするもので、歳出の総務費で支払基金返還金や一般会計繰出金を計上し、歳入ではその財源として国庫支出金、前年度繰越金等をみたものでございます。 次に、
専決処分議案について説明をいたします。議案第54号をお願いいたします。本議案は、平成18年度
大野市一般会計補正予算(第8号)を3月28日付けで
専決処分したものであり、地方自治法の規定によりこれを議会に報告し承認をお願いするものでございます。今回の補正は特別交付税の額が確定したこと等により所要の補正措置を行ったものであり、特別交付税の増額分を財政調整基金に、また寄付金を学校施設等整備基金にそれぞれ積み立てるとともに、越前大野城屋根の外壁補修に伴う増額等が主な内容であり2億7,322万4,000円を追加いたしまして、歳入歳出の累計額をそれぞれ158億6,396万9,000円としております。併わせまして、越前大野城管理運営経費につきまして繰越明許の額を変更しているところでございます。 次に、議案第55号をお願いいたします。本議案は、
大野市税賦課徴収条例の一部を改正する条例を4月1日付けで
専決処分したものであり、地方自治法の規定によりこれを議会に報告し承認をお願いするものでございます。今回の改正は地方税法の一部改正に伴い所要の改正をしたものでございますが、主な内容は住宅のバリアフリー改修に伴う固定資産税の減額措置を設けたこと、上場株式の配当、譲渡所得等にかかる軽減税率等の特例適用期限をさらに1年間延長したこと、たばこ税の税率を付則規定から本則規定としたことなどでございます。なおこの条例は一部の規定を除き4月1日から施行しております。以上でございます。
○議長(
松田信子君) 消防長、永田さん。 (消防長 永田正幸君 登壇)
◎消防長(永田正幸君) 私からは、議案第52号
大野市消防団員の定員、任免、服務、報酬等に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明いたします。 この改正の主な内容は、従来消防団員等の公務災害補償等の事務を共同処理いたしておりました福井県市町村消防団員等公務災害補償等組合を本年3月31日付けで解散し、その事務を同年4月1日付けで福井県市町村職員退職手当組合の名称を変更した福井県市町総合事務組合が承継することとなったことに伴い、
大野市消防団員の定員、任免、服務、報酬等に関する条例の一部を改正するものであります。施行期日は公布の日からとし、適用を本年4月1日からといたしております。 よろしくご審議くださいますようお願いいたします。
○議長(
松田信子君) 建設部長、堂下さん。 (建設部長 堂下義治君 登壇)
◎建設部長(堂下義治君) 私からは、 議案第53号 町及び字の区域及び名称の変更についてをご説明いたします。 平成10年度から北部第三土地区画整理組合が施行してきました土地区画整理事業の換地処分に伴い、地方自治法第260条第1項の規定により本事業区域内の町および字の区域および名称を別紙調書のとおり変更するものであります。次ページの変更調書をご覧いただきたいと思います。 中野町四丁目に設定する区域といたしまして、大字中野49字一丁ケ市26の1ほか1筆、大字中野51字小林2の7、大字中野52字岸ノ上1の4ほか71筆、大字中野53字キタハシ9の1ほか4筆、大字中野55字井ノ尻36の1の一部ほか16筆、大字中野60字上滝ケ花9の5ほか14筆、大字中野61字水アビト1の3ほか3筆、またこれらの区域に隣接介在します無地番の道路、水路の一部を含め中野町四丁目と変更いたします。以下、説明は省かせていただきますが東中野一丁目・東中野二丁目・東中野三丁目・陽明町三丁目につきましても変更調書および添付してあります区域図のとおりでございますのでよろしくお願い申し上げます。 以上でございます。
○議長(
松田信子君) 市民福祉部長、井部さん。 (市民福祉部長 井部淑子君 登壇)
◎市民福祉部長(井部淑子君) 私からは、議案第56号
専決処分の承認を求めることについて説明いたします。この議案は地方税法の一部改正に伴い
大野市国民健康保険税条例について所要の改正を行う必要が生じたため、本年4月1日付けで同条例の一部を改正する条例の
専決処分を行いましたので議会の承認を求めるものであります。改正の内容は国民健康保険税の医療分の基礎課税限度額を53万円から56万円に改めるものでございます。 よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。
○議長(
松田信子君)
教育委員会事務局長、谷脇さん。 (
教育委員会事務局長 谷脇一治君 登壇)
◎
教育委員会事務局長(谷脇一治君) 私からは、議案第57号
大野市図書館リニューアル工事(建築本体)請負契約の締結についてご説明申し上げます。 この工事は5月28日に入札を行い落札者を決定して5月31日に仮契約を締結いたしましたが、予定価格が1億5,000万円を超えるため地方自治法第96条第1項第5号および議会の議決に付すべき契約および財産の取得または処分に関する条例第2条に基づき契約の締結について議会の議決をお願いするものであります。契約内容につきましては、書庫増築および既存建物改修に係る建築工事一式であります。契約金額は2億4,654万円でこの金額には消費税額および地方消費税額が含まれております。 契約の相手方は、
大野市庄林24号3番地 三光産業株式会社 代表取締役 玉木 忠であります。 以上であります。よろしくご審議賜りますようお願い申し上げます。
○議長(
松田信子君)
選挙管理委員会事務局書記長、岸山さん。 (
選挙管理委員会事務局書記長 岸山 厚君 登壇)
◎
選挙管理委員会事務局書記長(岸山厚君) 私からは 議案第51号
大野市議会議員及び
大野市長の選挙における自動車の使用及びポスターの作成の公営に関する条例の一部を改正する条例案についてご説明申し上げます。
提案理由といたしましては、地方公共団体の長の選挙において候補者の政策等を有権者が知る機会を拡充するため、候補者が選挙運動のために使用するビラを頒布(はんぷ)することができることとする公職選挙法の一部を改正する法律が平成19年3月22日に施行されたところであり、市は市長選挙において条例で定めるところにより候補者が作成する選挙運動用ビラの作成を公費で負担することができるとされています。 従いまして、この公職選挙法の一部改正に伴い所要の改正をいたすもので、内容的にはお金のかからない選挙を実現するとともに、候補者間の選挙運動の機会均等を図ることを目的として、市長選挙における選挙運動用ビラの作成経費を公費負担とするための条項の追加などを行い、併せて字句の調整を行なわせていただくものでございます。この条例は、公布の日から施行させていただくことになります。 どうかよろしくお願いいたします。
○議長(
松田信子君) 以上で本日の日程が全部終了いたしました。 ただ今、議題となっております議案に対する質疑を含め
一般質問は11日・12日に行います。質問通告は明後日6日の午前10時までにお願いいたします。 本日はこれにて散会いたします。大変ご苦労さまでございました。(午前11時25分 散会)...